いやだと言えない。

私は意外と八方美人。
大人として、社会人として、仕事を上手くやっていくために、周囲の人と上手くやっていくためには、それもある意味必要なことかもしれない。
ここはこう従っておいたほうがいい、ここでこの人を立てておいたほうがいい。
同時に冷静に分析している風に意見を言ったりすることも多いので、前者のような言動が八方美人によるものだと気付いている人はそういないかも。
これは私の無意識なやり方なので、私自身特に気になってはいない。
ちょっと大袈裟でも本当に嬉しいことは嬉しいと表現したり、人を励ましたりやる気にさせたりするのは、むしろ私も気分がよい。
人を褒めたり、上げたりして、自分の思う方向に進めるやり方は（こう書くとかなり腹黒く聞こえる…）私には合っている。
私の名誉（？笑）のためにもここではっきり言っておきたいのだが、
私はこれらを本心でやっている。
本気で嬉しいから、本気でそうしたいからそうやっていますよ。
そしてそれは誰かを傷つけたり、自分を傷つけたりしないで済むとも思う。

ただ。
最近気付いたのだが、もしこういう自分にストレスというか、やりにくさを感じるとしたら、
いやなことをいやと言えないところ。
やりたくないことをきちんと断れないところ。
公私ともに完全に私の人生に関係ないと思う事・人は、すっぱり無視することはできるけど、そうではない事・人に対しては、いやと言えないの。
本当はいやでも。

私はストレスがない人間だとは到底思っていないけれど、それは上手く発散できていると自負していたのだが、どうやらそうでもないらしい。
いやなことでも断ることが苦手なのだ。
今まではたぶん、いやなこともいやではない！と自分に思いこませてやってきたんだろうな。
だからやってこれたのかも。
今、いやなことをいやと言えない人間だと気付いてしまったからちょっと辛い。
断るにしても相手を傷つけないように断ろうとか、常にそんなことを考えている。
（公私ともに関係ないととりあえず思えない人・思ってはいけない人には）誰からも嫌われたくないのでしょう。
そういうところが八方美人なんでしょうね。
十二指腸潰瘍が再発して、ちょっとそんな自分を認めてみた。
でもこれは性格だからちょっとやそっとじゃ直らないよ。

今なぜこんなことを言っているかといえば、該当することが2つあるから。
一つは、実は私利用されている？と思うようなこと、
もう一つは、もう絶対にあり得ない人からの誘い、とをいずれも断れないでいること。
まあこれに関しては時間が解決してくれそうだからちょっと放っておく。

私ってつくづくまじめなんだなー。
（えっ！？そこに落ち着くの？って感じで締めくくる…。）