「最近あなたの人生で何が起こっているか知りたかったら、次の文章を読んでみてください。
……幸先のよいスタートを切ったものの、だんだん亀の子が進むようなのろのろペースになり、いつ終わるとも知れず延々と続いていき、読者はイライラしているというのに、筆者が竹を割ったような性格でないせいか、文章は終わることなくだらだらといたずらに続き、文章の終わりがぜんぜん見えてこないので、わけがわからなくなってきました。
 言い換えれば、もうじき誰か(または何か)をひたすら待つ必要はなくなるということです。
今週、あなたの星座の真向かいの星座で火星と金星が一列に並びます。
それに伴い、あなたの人生にたくさんの進展とお楽しみと幸運と情熱がもたらされるでしょう!」

なるほど!

************

「そろそろ行こうか」
そう言い出したのは自分だったはずなのに、彼女はまだその場を離れたくなかった。

カフェを出て駅へと向かう。
終電に乗るには少し急がねばならない時間だった。
それでも2人はゆっくり歩いていた。
駅を目の前にして、どちらからともなく
「もう少し歩こう」
と、そのまま並んで歩き続けた。

彼はすぐそこに、手を伸ばせばすぐ届くところにいた。
それでも彼女には彼の心が全くみえなかった。
彼女はまっすぐ前を向いて歩いた。
時折彼女が横を向くと、必ず彼と目が合った。
それでも彼女には、彼の心は全くみえなかった。

コメント

P.O.
P.O.
2006年10月23日21:10

後半部分が気になります!!

ど根性へびじ
あーびる
2006年10月25日7:11

じれったいよ!
がんばれ!ベルッチさん!!
お互い、シャイなんですね。

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