魅了する心。

2005年4月25日 日常
このたび待ちに待って待ち疲れた、マシュー・ボーンの白鳥の湖。
2月の公演開始から待つこと2ヶ月。
なぜにこんなに待っていたかといえば、首藤康之の王子とオーケストラの生演奏目当てだったから。
まぁオーケストラは必ずありとして、首藤の王子に関しては運だからなーと思いつつ、90%位の確信を持っていた私。(根拠なし)
今回のキャストは、ザ・スワンがダブルキャスト、王子は3人。どの組み合わせになるかは当日行ってみないと分からない。
当日、母と会場に向かう途中、
「あーー!やっとだねー。楽しみだねぇ♪ お母様、たとえ王子が首藤じゃなくても私絶対がっかりしないんだー」と言っておく。
母:「そうねぇ。私は全然がっかりしないわ。だって誰だっていいもの。」
ベルッチ:「・・・。そうねそうね。」

4/23(土)18:00公演のキャストは。ちゃんちゃららーん。
ザ・スワン:ジェイソン・パイパー
王子:クリストファー:マーニー
王女:・・・

「あ。」
軽くがっかり。(苦笑)
でもスワンはどちらも見たかったらどちらでもよかったし、王子はニール・ウェストモーランドがくるみ割りの時からちょっと苦手なのでクリスで全然OK!
とあくまでも前向きに。(苦笑)

マシュー・ボーン、天才です!
あんなにかわいいぷっくりさん、ハードな振り付けを考えますね。
と、毎度思うのですが、特に白鳥の湖はかなり高度な技術が要されますね。
が、しかしあの舞台に立てる特に男性ダンサーは、ダンサー冥利につきるのでは、とも思える。
初上演から10年。進化し続ける白鳥の湖。
切なさが悲しさが、清々しさが全面に伝わってくる。斬新な解釈。見るものを魅了するダンサーたち。そして揺るぎないチャイコフスキーの音楽。
4羽の小さな白鳥は古典と同じようにかわいいし。(笑)
衝撃のラストはいつ見ても心の琴線に触れるものがある。
まるで「フランダースの犬」のラストのように。

鳴り止まぬ拍手、スタンディングオーベーションの嵐にカーテンコールが続く。
私は今回これたった1回の観劇だったけれど、大満足です。
いたいけなマーニーの王子は切なさから微笑みに変わったし、パイパーのスワンは迫力があった。(ストレンジャーは限りなくセクシーに)
最後はなぜかJ・パイパーがオーランド・ブルームに見えた・・・。

ちなみに。
パイパー曰く、今回の3人の王子は3人ともタイプが違うとか。
ニールは傷ついた少年、クリスはエモーショナル、感情剥き出し。首藤は実は激しくて強い。もうスワン並みに。
だとか。うーーむ。やっぱり見てみたかったぞ。
とにかくそのようにダンサーを尊重し生かせる演出をする振付師マシュー・ボーン。
彼の舞台をリアルタイムで見ることができることに喜びを感じます。
この時代に生きていてよかった!(かなり大袈裟)
マシュー・ボーン、天才です!(笑)

さっ、次は6月のラ・シルフィードの初日に行くのだ。
もちろん踊るのは、、、ウィル・ケンプ、ですよねぇ。(初日なんだし踊ってくれぃ、ウィル!)

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