←この人の奏でる音色は、耳に入るや否や途端に心の奥底に入り込んで、じわりじわり上がってくる。胸の鼓動と共に高まって、溢れんばかりに弾けるような。そんな音色です。

数年ぶりに来日コンサートへ行って参りました。「すみだトリフォニーホール」というところは初めて行ったのだけど、とても素敵なホールですね。ウッディなそれは心温まる感じ。ロビーでワインやシャンパンを飲めたりなんかするともっとよかったけど。

今回のコンサートは、ナイマンバンド、ナイマンとオーケストラ、ナイマンバンドとオーケストラの夢の3部構成。私はこれまでナイマンバンドでしか聴いたことがなかったので、それはそれは楽しみにしていたのだけど、何より一番楽しみだったのは、事実上3部目に演奏される「MGV」を聴くこと!
いやーーーもう迫力が違います!
もちろんバンドだけでも十分迫力はあるし魅せられ聴かせるし、逆にナイマンが一ピアニストに徹した新日本フィルハーモニー交響楽団との演奏「ピアノ・レッスン」などの方が少々物足りなさを感じたくらいだったけれど、この「MGV」は本当に素晴らしかった。
演奏が終わって瞬間、「ブラァボォー!」の掛け声と共にスタンディングオーベーション。日本人はここがちょっとばかし表現下手なところではありますが、それでも鳴り止まぬ拍手の中何度カーテンコールをしたことか。感動の夜でありました。

それにしてもナイマンって。
ピアノを弾く姿はまるで、台所に立ったお母さんが背筋をピンと伸ばして包丁で大根を叩き切っている、みたいな印象。それなのに聴こえてくるピアノの音色はやんわり柔らかいから不思議。
ついでに言うと、本当に毎回思うのだが、この人は本当に自分の作った曲を弾いているのでせうか・・・? と疑いたくなるほど楽譜を目で追いながら、まるで初見で弾いているみたいな弾き方をするのです・・・。
もうほんとにお茶目さん! 
・・・。って本気で曲を覚えてないのかな。(汗
神経質そうに見えるんですが、ね。

アンコールでの1曲「カメラを持った男」より。
心に響きました〜。
この場にいられた喜びを感じずにはいられない母娘でありました。

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