昨夜スカパーでやってた映画をみた。
「鳩の翼」(The Wings of the Dove/イギリス/1997)。
公開当時母と観にいったのだが、もう一度観たいなーと
思っていた映画である。
****************************
20世紀初頭のロンドン。
没落中産階級の主人公ケイトは、後見人である上流階級の伯母に
資産家との結婚を強いられており、新聞記者の恋人との結婚を
反対されていた。
恋人を愛しながらも、伯母に逆らいきれないケイト。
距離を置きつつ、恋人マートンと密かに愛を育んでいた。
そんな時、莫大な遺産を相続したアメリカ人ミリーがロンドンの
社交界にやってきた。飾らない魅力をもつ美しい彼女に
ケイトをはじめ人々は皆惹かれていく。
そう。彼女の莫大な財産も含めて。
一方ミリーもシニカルな中に激しい情熱を内に秘めたケイトを
一目で気に入る。そしてケイトの「お友だち」マートンのことも。
ミリーは今を精一杯生きる輝かしい女性だった。
なぜなら彼女の死期はすぐそこまで近づいてきていたから。
そしてそれを彼女は知っていたから。
偶然この事実を知ってしまったケイトは、恋人マートンを
ミリーに譲ろうと、2人のヴェニス行きにマートンを誘うなど
工作を図ろうとする。
「マートン、彼女を愛して。彼女はあなたが好きなのよ。」
何も知らないマートンはそんなケイトの態度に困惑する。
「僕が愛してるいるのは彼女じゃない。君だ。」
それでもケイト会いたさにヴェニスに旅立つ。
そしてマートンはヴェニスにて、ミリーの死期が近いこと、
もしマートンがミリーを愛すればミリーは彼に遺産を残すだろう、
お金があれば2人は(ケイト&マートン)は結婚できるだろう
とケイトが思っていることを知る。
これは2人のためだ、と。
大好きなケイトの「彼はただのお友だち」の言葉を疑いながらも
残り少ない自分の時間をマートンに捧げたい気持ちに抗えないミリーは
マートンへの好意を隠さず示す。
複雑な心境のマートンもミリーの誠実さと、病のことをひた隠しにする
彼女のいじらしさに惹かれてゆく。
自分で言い出したこととはいえ嫉妬で耐えられなくなったケイトは
1人ロンドンへ帰る。マートンを信じて。
しかし、一向に便りをよこさないマートンを失うのではという
恐怖に苛まれたケイトがしたことは、誰よりもミリーを傷つける
ことだった。同じくミリーの遺産がほしくて美しいミリーに
惹かれているケイトの結婚相手第一候補だった没落貴族の口から
ケイトとマートンは恋人同士だとばらさせ、求婚させたのだ。
傷ついたミリーは、それでも愛してやまないマートンと、
そしてケイトを想いながら死んでいく。
ミリーの死後ひっそりロンドンに戻ったマートンは、
ケイトに連絡すらしなかった。
彼の部屋を訪ねてきたケイトに、ミリーから送られた手紙を渡す。
彼に遺産を残すと言う遺言状だった。
自分はいらない。君のプライズだというマートン。
それを暖炉に投げ入れるケイト。
「手紙は焼けても遺産はあなたの元に入るわ。」
「彼女を愛したことは一度もなかった。愛しているのは君だけだ。」
憑りつかれたようにつぶやくマートン。
愛し合う2人。
「彼女は私たちの結婚を望んでいるわ。これは私たちの、
ミリーのためだったのよ。」
「一つだけ約束して。彼女の、ミリーの面影を愛さないで。」
答えないマートン。
服を着て部屋を出るケイト。
その時マートンは初めてミリーを愛したのだ。
次の日1人ヴェニスへ旅立つマートン。
ミリーの面影の残るヴェニスへ。
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感想。 人間素直が一番だ。(ほんと一言だけど)
ケイトだって本当はミリーの病気を知り同情があったのだ。
ミリーに幸せな最期を遂げてほしいと本気で思っていただろう。
そのためにマートンの力が必要だと。
マートンはケイトと自分のため。
またミリーも幸せに最期をむかえることをできるのならば。
と思っていたのだ。
でも皆所詮人間なのだ。
愛や嫉妬、欲望に囚われ思いもしない方向へ流されてしまう。
人を試すようなことはしてはいけない。
もちろん自分のことも。
大事なものを失ってからでは遅いのだ。
「鳩の翼」(The Wings of the Dove/イギリス/1997)。
公開当時母と観にいったのだが、もう一度観たいなーと
思っていた映画である。
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20世紀初頭のロンドン。
没落中産階級の主人公ケイトは、後見人である上流階級の伯母に
資産家との結婚を強いられており、新聞記者の恋人との結婚を
反対されていた。
恋人を愛しながらも、伯母に逆らいきれないケイト。
距離を置きつつ、恋人マートンと密かに愛を育んでいた。
そんな時、莫大な遺産を相続したアメリカ人ミリーがロンドンの
社交界にやってきた。飾らない魅力をもつ美しい彼女に
ケイトをはじめ人々は皆惹かれていく。
そう。彼女の莫大な財産も含めて。
一方ミリーもシニカルな中に激しい情熱を内に秘めたケイトを
一目で気に入る。そしてケイトの「お友だち」マートンのことも。
ミリーは今を精一杯生きる輝かしい女性だった。
なぜなら彼女の死期はすぐそこまで近づいてきていたから。
そしてそれを彼女は知っていたから。
偶然この事実を知ってしまったケイトは、恋人マートンを
ミリーに譲ろうと、2人のヴェニス行きにマートンを誘うなど
工作を図ろうとする。
「マートン、彼女を愛して。彼女はあなたが好きなのよ。」
何も知らないマートンはそんなケイトの態度に困惑する。
「僕が愛してるいるのは彼女じゃない。君だ。」
それでもケイト会いたさにヴェニスに旅立つ。
そしてマートンはヴェニスにて、ミリーの死期が近いこと、
もしマートンがミリーを愛すればミリーは彼に遺産を残すだろう、
お金があれば2人は(ケイト&マートン)は結婚できるだろう
とケイトが思っていることを知る。
これは2人のためだ、と。
大好きなケイトの「彼はただのお友だち」の言葉を疑いながらも
残り少ない自分の時間をマートンに捧げたい気持ちに抗えないミリーは
マートンへの好意を隠さず示す。
複雑な心境のマートンもミリーの誠実さと、病のことをひた隠しにする
彼女のいじらしさに惹かれてゆく。
自分で言い出したこととはいえ嫉妬で耐えられなくなったケイトは
1人ロンドンへ帰る。マートンを信じて。
しかし、一向に便りをよこさないマートンを失うのではという
恐怖に苛まれたケイトがしたことは、誰よりもミリーを傷つける
ことだった。同じくミリーの遺産がほしくて美しいミリーに
惹かれているケイトの結婚相手第一候補だった没落貴族の口から
ケイトとマートンは恋人同士だとばらさせ、求婚させたのだ。
傷ついたミリーは、それでも愛してやまないマートンと、
そしてケイトを想いながら死んでいく。
ミリーの死後ひっそりロンドンに戻ったマートンは、
ケイトに連絡すらしなかった。
彼の部屋を訪ねてきたケイトに、ミリーから送られた手紙を渡す。
彼に遺産を残すと言う遺言状だった。
自分はいらない。君のプライズだというマートン。
それを暖炉に投げ入れるケイト。
「手紙は焼けても遺産はあなたの元に入るわ。」
「彼女を愛したことは一度もなかった。愛しているのは君だけだ。」
憑りつかれたようにつぶやくマートン。
愛し合う2人。
「彼女は私たちの結婚を望んでいるわ。これは私たちの、
ミリーのためだったのよ。」
「一つだけ約束して。彼女の、ミリーの面影を愛さないで。」
答えないマートン。
服を着て部屋を出るケイト。
その時マートンは初めてミリーを愛したのだ。
次の日1人ヴェニスへ旅立つマートン。
ミリーの面影の残るヴェニスへ。
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感想。 人間素直が一番だ。(ほんと一言だけど)
ケイトだって本当はミリーの病気を知り同情があったのだ。
ミリーに幸せな最期を遂げてほしいと本気で思っていただろう。
そのためにマートンの力が必要だと。
マートンはケイトと自分のため。
またミリーも幸せに最期をむかえることをできるのならば。
と思っていたのだ。
でも皆所詮人間なのだ。
愛や嫉妬、欲望に囚われ思いもしない方向へ流されてしまう。
人を試すようなことはしてはいけない。
もちろん自分のことも。
大事なものを失ってからでは遅いのだ。
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