霧のストア海峡に怯える車中。
2003年7月11日はっきり言って何も見えません。
眼下には暗く冷たそうな海が・・・。しかしその上を濃ゆい霧が覆っていて先が全く見えない状態。今この電車がひっくり返ってもきっと岸には辿り着けないであろう・・・。
最近味わっていないタイプの恐怖がよぎる。しかも電車飛ばしすぎっ。かなり揺れてるんですけど・・・!
夕方、Copenhagen〜Odense行きの電車での出来事です。
この日も朝からもりもり行動。まず2時間半の市内観光に参加。Englishにしたのだけど、ガイドのお爺さんハンスさんはドイツ語もペラペラで、ドイツ人観光客は大喜びだったことでしょう。
それにしても何故ドイツ人(老人)はあんなにも旅好きなのでしょう、どの国行っても必ずいる。
話は戻って観光バス。やはりガイドブックだけでは知り得ない知識を教えてもらえるので、やはり好きです。気に入ったところは後で個人でも行けるし。旅行も色々あるけれど初めて観光で訪れる土地なら私は半日くらいのツアーに参加するのはいいと思います。
で、この土地ですが、クリスチャン4世(1588-1648)の恩恵の強い土地ということが判明。(何せそれまでデンマーク王国について無知だったもので。)今ある建物のほとんどを彼が作りました。ハンスさんはことあるごとに「これを建てたのはぁ、クリスチャン、ザ!」と言い、全員で「フォース!」と叫ぶという異様な光景が。でもかなり楽しかった。世界3大がっかりの1つと言われる「人魚姫」を見る時間が短すぎでツーショットを撮るのが大変だったけど。さて、この人魚姫、長きに渡り首を切り取られたり、腕を切り取られたり、赤ペンキをぶっかけられたりと悲しい運命の持ち主であるが、次から次へと見物客が絶たないこの街のアイドルである。しかし行ってビックリ。海の上に浮かぶちょっとした岩の上にちょこんと座っており、彼女に触れるには岩をつたわなくてはならない。海に落ちている人もいる。(浅いから膝くらいまでではあるが。)ゲーッ、どうしよう?と言っているうちにハンスさんが「遅い!」とキレて怒鳴っている。が、海を渡らずして、しかも他の観光客を全く入れず人魚姫と私だけのツーショ成功。姉も同様。
そのあと王室一家の居住地アマリエンボー宮殿で衛兵交代を見る。コペンハーゲンはこの日も驚くほどの日差しの強さ。もこもこハットを被った兵隊さんたちは大変ですねー。それにしてもここデンマークは何とハンサムさんが多いのでしょう!かなり目の保養になりますぜ。(しかも皆優しいときてる。)つまり交代していた彼らも例外ではなく。とにかくお顔がかっこいかった。
そんなこんなしているうちにガイドツアー終了〜。
なんともアットホームで楽しいものでした。
本日はオーデンセに移動の日。夕方の発車時間までビールを飲みながら軽くお食事。(ハンスさんの口癖“Please support Danish culture!” それはデンマークビールをたくさん飲むこと)それなら言われなくとも。常にサポートしております。税金高くて辛いけどね。
昨夜行ったティボリ公園の近くで一休みした。あ、このティボリ公園はコペンハーゲンの最も古く大きな公園で、中は遊園地にもなっている市民の憩いの場である。ガイドブックには「朝から晩まで、大人も子供も、歓喜に沸く」との説明が。行く前これを読んで大笑いしていた我々だが、すいません、本当に歓喜に沸いてました・・・。野外ステージがあり、国民的歌手っぽい人のライヴをやっていたり、バレエが見られたり、ローラーコースターに乗れたり。老若男女問わずそれはそれは盛り上がっていた。毎日こんななのかなーなどと思いながら、昨夜は深夜12時過ぎまでここで遊んだ。
さて夕方、いよいよこの旅の最大の目的がある地、Odenseへ移動するべく列車に乗り込む。
途端、雲行きが怪しくなり前述のような恐怖へと誘われる。
ちょっとちょっと天気悪いと明日ってどーなるの??不安を抱きながら約1時間半電車に揺られる。
ぎゃっ、さ、寒い!Odense〜!
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